不動産を購入すると、いろいろなサポートをしてもらえる制度が増えました。
制度が増えて良いことですが、条件などを把握して購入できていないケースもあるでしょう。
今回は、さまざまな制度の中でも「すまい給付金」についてご紹介します。
すまい給付金とは、住宅を購入すると国から最大50万円がもらえる、ぜひ活用したい制度です。
このすまい給付金は、実は結構前からあった制度で、住宅ローン控除との兼ね合いでつくられた制度になります。
すまい給付金を受け取るには、下記の条件を満たす必要があります。
1.年収775万円以下 ※家族構成により異なる
2.住宅ローンを利用していること
※50歳以上で年収650万円以下であれば住宅ローンの利用は必須ではない
3.居住用物件であること
4.床面積が50㎡以上あること
5.品質が担保された住宅であること
・新築物件の場合、住宅瑕疵担保責任保険に加入、または建築住宅性能表示制度を利用。
・中古物件の場合、不動産会社が売り主である物件かつ既存住宅瑕疵担保責任保険に加入、または既存建築住宅性能表示制度を利用。
一見項目数が多く大変そうな印象があるかもしれませんが、ひとつひとつの難易度は高いものではなく、多くの方が対象になる可能性があります。
すまい給付金で受け取ることができる金額は10万、20万、30万、40万、50万の5段階に分かれています。
年収に応じて受取額は異なり、年収が低いほどもらえる金額が大きくなる設定です。
年収の目安としては、450万円以下の場合、50万円の給付額。
450万円超え～525万円の場合、40万円の給付額。
525万円超え～600万円の場合、30万円の給付額。
600万円超え～675万円の場合、20万円の給付額。
675万円超え～775万円の場合、10万円の給付額。
（※家族構成や政令指定都市および神奈川県の所得割額は他の都道府県と異なる）
また、夫婦で共同購入している場合には、夫婦とも給付金を受け取ることができます。
受け取る給付額は、年収に応じて変わる部分は同じです。
その給付額に対し、購入金額の比率分だけ受け取ることができます。
（例）
夫：給付額10万円×住宅ローン持ち分3/4＝受取額75,000円
妻：給付額30万円×住宅ローン持ち分1/4＝受取額75,000円
合計受取額15万円
すまい給付金は、きちんと申請をしないともらうことができません。
申請書を給付金窓口でもらうか、すまい給付金のホームページからダウンロード可能です。
申請書記入後は、郵送で送るか窓口に提出することで完了。
住宅の引き渡し完了後、1年が提出期限の目安となっているため注意しましょう。
なお、提出には下記の書類が必要です。
・住民票の写し（引っ越し後）
・個人住民税の課税証明書
・登記事項証明書・謄本
・不動産売買契約書または工事請負契約書
・住宅ローンの金銭消費貸借契約書
・新築（既存）住宅瑕疵担保責任保険付保証明書
住宅の購入は、購入資金だけでなく、家の中の必要なものなど、何かとお金が掛かるものです。
そんな時に、このすまい給付金で最大50万円でなくとも、20万、30万でもかなり大きな金額です。
国の制度をうまく活用して、住宅の購入を計画することをおすすめします。
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